妄想、衝突、すれ違いと、幸せになりたい二人が織り成す不器用で愛おしい物語。エルンスト・ルビッチが製作、監督した映画でマーガレット・サラヴァンがジェームズ・スチュアートと主演する。ニコラウス・ラスロ作の戯曲に基づいてサムソン・ラファエルソンが脚本を書いたもの。撮影は「征服」のウィリアム・ダニエルスが指揮している。
監督:エルンスト・ルビッチ
出演:マーガレット・サラヴァン、ジェームズ・スチュアート、フランク・モーガン、ジョセフ・シルドクラウト、フェリックス・フレサート、セーラ・ヘイドン
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桃色の店 (1940)のストーリー
ハンガリーの首都ブタペストのとある街角に、中流階級向けの高級雑貨店、マトチェック商会がある。主人のマトチェック(フランク・モーガン)は35年間この商売をして、かなりの財産を蓄えたが子供がなく、家庭はさびしかった。それだけに商売に熱心で、店員も六人いる。若いクラリック(ジェームズ・スチュアート)は今は一番の古顔で販売主任であった。彼よりは年上のヴアダス(ジョセフ・シルドクラウト)、才能あるピロヴッチ(フェリックス・フレサート)、女店員のフロラ、イローナ、丁稚のペピの五人がクラリックの下で働いている。クラリックに対する主人の信用は厚く、晩食によばれるのも店員では彼一人である。店は夏の買い出しで忙しかった。そこへクララ(マーガレット・サラヴァン)という女が店員として雇ってほしいといって頼んできたが、求人はないと、クラリックは独断で断った。そこへマトチェックが出てきたので、彼女は直談判する。折しも一人の女客が来たのをとらえ、クララは煙草入れをキャンディボックスと言って巧みに売り付けた。クララが店員となりクラリックの胸中は穏やかではなかった。二人は会うたびにぶつかり合う。そのころから主人もクラリックによそよそしくなった。クラリックは新聞広告で見た見知らぬ女と文通していた。相手は手紙で見ると相当教養もあり、美しい娘であるように想像された。面会を申し込めばできるのだか、膨らむ想像と違うと怖いようでもあり会わないままで文通を続けていた。こうしてクリスマスにも近いある日、突然にクラリックはクビになった。その日の晩にクラリックは文通相手と初めて会う約束だったが、失業しては会う元気もなくなってしまうのだった。その晩マトチェックの店に訪問客があった。かねてマトチェックが頼んでいた私立探偵で、彼の婦人の恋人は店員ヴァダスだという報告だった。マトチェックが自殺を企てたとき助けにきたのはペピであった。ペピの急報にクラリックは主人を病院へ見舞いに行った。マトチェックは疑ってすまなかったとわび、改めてクラリックを支配人に任命し、ペピも販売員に昇格した。新支配人のクラリックはヴァダスをクビにし、病気で休んでいたクララを見舞った。彼が文通していた女はクララだったのだ。二人は近々結婚するらしい。

